お蔵入りから奇跡の完成公開!

他にもある心を抉る邦画作品

他にもある心を抉る邦画作品①

ジョゼと虎と魚たち

 短編小説を原作に作られた映画で、一本の映画にする過程で付け足した部分がまるで無駄にならず更に作品を引き立てているという中々無い作品の一つです。

 大学生の恒夫(妻夫木聡)は、バイト先の雀荘で、「夜明けに乳母車を押して歩く奇妙な老婆がいる」という妙な噂を耳にします。ある日の明け方、店の用事で出かけた折に恒夫は、乳母車を押す老婆に出合います。恒夫が恐る恐る乳母車を覗くと中には、年頃の女子がいました。恒夫は興味をひかれ、2人についていきます。女子は、自らをサガンの詩の登場人物になぞらえ、ジョゼと名乗る、足の不自由な子でした。恒夫は、お嬢様然とした美人の彼女の香苗もおり、適当にSEXさせてくれる女友達もおり、バイトに精を出し、そろそろ就活でもするか、といった感じのごく普通の大学生です。ジョゼは、原因不明なのですが、生まれつき足が動かない子で、両親に疎まれたため施設で育ち、祖母に引き取られてからは、“コワレモノ”と言われ、世間の目に触れないように育てられてきており、楽しみといえば、祖母が時々拾ってきてくれる本を読む事と、人目の少ない夜明けに行く、乳母車に乗せられての散歩だけでした。

 そんな2人の恋愛ストーリーです。対等な人であろうとすること、障害者と暮らすということ、そういうことを、どう考え、どう行動するべきなのかと、しっかりと考えさせられる作品でした。

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 実際にあったストーリーをもとに作られたノンフィクション作品で、主題は「兄弟愛」です。あまり真新しさを感じる作品ではありませんし、珍しさというものは殆どありません。しかも展開もある程度予想がつくお話なのですが、もう、ただただ泣ける良い映画です。

 新聞配達する兄とそれを応援する妹がストーリーの核となる人物で、新しい土地になじめず、引きこもりになってしまった兄と、その兄とは正反対に、明るく前向きで、誰とでも仲良くなれる妹。そんな環境で引きこもってしまっている兄を表の世界に出すべく、妹は言葉や行動でひたすら後押しをするのです。その甲斐もあって、一歩前にでることが出来た兄ですが、妹は白血病が再発してしまい、余命いくばくもないといった状況に陥ります。そんな妹から、地元の有志で集まる、花火を打ち上げる会に兄が入って、花火をあげて欲しいと言われます。果たして兄はどう決断し、妹の運命はどうなるのでしょうといった映画です。

 もう、最初から最後までボロボロ泣けてきます、いかにもよくあるお涙頂戴の大衆作品のような「今まで映画を殆ど見てこなかった人は感動するかもしれないよね」といったつまらなさや、安っぽさはありません。シナリオや展開に関してはある程度ステレオタイプとも言えるものではあるんですが、監督の技術が高いのか、自然と涙が出てくるような映画になっているのです。不自然に感動をさそったりといったものが無いので、誰もが違和感なく楽しめるかと思います。また、悲しい場面が立て続けに起こると言うよりは、じんわり少しずつ重なっていき、心に降り積もっていくような作品で、泣けるというよりは「泣けてくる」作品と言うべきものになっているのです。

 ストーリー自体は先が見えても、それを超える絵や情緒を持ってくるのが本作で、そういうベタベタなものが死ぬほど嫌いな人でも、一度は見てみる価値があると思います。不思議とそのようなベタベタな作品にありがちな嫌らしさがないんですよね。作品自体をそうさせているのは、やはり、妹役の女優さんの演技力に起因することかもしれません。とにかく素晴らしい演技で、底抜けに明るいです。無邪気かつ人臭さもあり、そんな「妹」の魅力に一気に引き込まれてしまいます。その妹が自分の身内のような感情さえ抱かせるから、大変な状況に陥っても、悲しさがより伝わってきます。兄弟の固く結ばれた絆。そして親との絆。地域との絆。そんな大きな愛を感じさせながら幕を閉じていく、素晴らしい映画です。泣けまくります。

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 とにかく観たあとに、じんわりと切なさがこみ上げてくる青春ストーリー作品です。若い世代向けの映画作品ですが、それ以上の年代の方でも、昔の時代を振り返るきっかけになりそうですのでお薦めです。

 バンドマンを目指す恋人を支えている、普通のOLが主人公。一緒に暮らし始めるが、単調な仕事と面倒な人関係に嫌気が差し、辞表を提出し、その後大学時代のメンバーとの再開するところから物語が始まります。自身と恋人のリアルと未来への展望が開けない中、本当に大切なものに気づいた恋人。漠然とした不安な迷いの中、それでも生きていく女性の今が描かれた青臭い映画です。ストーリー自体は特に新しさはありませんが、なんとなく自分自身が幼い頃通過した悩みや、葛藤といったものを再び振り返らせてくれるつくりの作品になっています。昔の自分を見つめなおすことの気恥ずかしさも少し入りつつ、でもそれ自体が本当に良い経験であったとプラスの気持ちにさせてくれるような清々しさがあり、そしてそれを思い出すことによる切なさが作品を通じて表現されておりました。

 それともう一つ、宮崎あおいの強い印象の大きさもこの映画の重要なファクターとなっていました。最後の部分で彼女が心を込めて歌う歌が、人の生きる上で通らなくてはいけない道を示した生々しさを存分にさらけだしたような歌。うまさということよりも、「伝える」その描く力がとにかく圧巻です。この女優さんの凄さを垣間見る映画でもあります。